BECOS / CompIQ TWAIN ベコス / コンプアイキュートウェイン
CompIQ TWAINは、ギター、ベースシグナルのダイナミックオーディオを調整する高精度なツールで、
多彩なパラメータにより詳細にコンプレッションをかけることができるデュアルバンドコンプレッサーです。
各バンドにはアダプティブオートアタックとリリースタイミングのプリセット、
さらにKNEE、THRESHOLD、RATIO、GAINコントロールを備えています。
スイッチを押せばクロスオーバーポイントを可変できるデュアルバンドコンプレッサー/リミッターとして、
または2つのコンプレッションを直列に接続するスタックドコンプレッサーとして使うことができます。
デュアルバンド、スタックドのどちらのモードでもハーモニックサチュレーションをドライシグナルに加え、
さらにコンプレッションシグナルをブレンドすることで最高峰のトーンバランスを実現します。
ゲインリダクションディスプレイによりコンプレッションのかかりが視覚的に表示されます。
●コントロール
・DB/STKスイッチ:側面にあるスイッチで、
コンプレッサーをデュアルバンドとスタックドのどちらにするかを切り替えます。
デュアルバンド(DB)モードではシグナルがクロスオーバーポイントで分けられ、それぞれのコンプレッサーへと送られます。
スタックド(STK)モードではコンプレッサーが直列に接続されます。
それぞれのモードではトーンが異なります。
スタックドモードではオプティカルコンプレッサーのような音色となり、
デュアルバンドモードではプロフェッショナルなダイナミックツール、そしてトーンエンハンサーのように使うことができます。
・XーOVER:クロスオーバー周波数を調整します。
コントロールは70~1kHzの範囲で設定でき、中央で約150Hzとなります。
インプットシグナルは常にクロスオーバーを通過し、
そこからコンプレッサーへと送られ、最後にMIXでドライシグナルがミックスされます。
デュアルバンドモードではクロスオーバーの設定を下回るシグナルはLows(左側のコントロール)に、
上回るシグナルはHighs(右側のコントロール)に送られます。
・TRIM:インプットステージでシグナルレベルを調整します。
-9dBから+6dBまで調整でき、ペダル全体のコンプレッションドライバー、
またはバランサーとして機能します。
シグナルレベルが+0dBu付近でPEAKレベルインジケータが黄色に点灯しはじめます。
シグナルが強くなると明るく点灯し、減衰すると消灯します。
・RATIO:THRESHOLDを超えたシグナルにコンプレッションが
かかったときにオーディオシグナルがどの程度圧縮されるかを調整します。
1:1(コンプレッションをかけない)から無限大:1まで設定できます。
9時位置で2:1となり、マイルドで音楽的なコンプレッション、
12時位置で4:1となり、一般的なハードコンプレッション、
3時位置では10:1となり、さらに強力なコンプレッション、
最大位置では無限大:1となり、リミッターとして動作します。
・THRESHOLD:このコントロールはコンプレッションがかかり始めるシグナルレベルを設定します。
コンプレッションはここで設定したシグナルレベルを超えたときに初めて動きます。
低く設定すると、小さな入力でもコンプレッションがかかります。
THRESHOLDを低く、GAINを高く設定すると全体の音量が高くなります(音量はMIXとも相関します)。
・TIMINGスイッチ:オートアジャストタイミング回路により、アタックとリリースを自動的に調整します。
このスイッチではF(速い)とS(遅い)を切り替えるだけです。
リリースは基本的にアタックの10~15倍の時間に設定されます。
Sに設定すると、アタックタイムが10-15ms、リリースタイムが100-220ms程度となり、
Fに設定するとアタックタイムが5-7ms、リリースタイムが70msに設定されます。
・GAIN(Makeup Gain):コンプレッションは、
THRESHOLDを超えたシグナルを圧縮するため、音量が下がります。
下がった音量をリカバーするためにGAINを上げる必要があります。
コンプレッションが高くなる(RATIOを上げる)と、GAINをより高く上げないと音量が高くなりません。
また、THRESHOLDを下げてGAINを上げると全体の音量が高くなりますが、やりすぎるとノイズまみれとなります。
デュアルバンドモードでは独立したLEVELコントロールとX-OVERでチルトEQのように操作することもできます。
・KNEEスイッチ:コンプレッサーのかかり方を切り替えるスイッチです。
KNEEとは膝のことで、THRESHOLDを超えたシグナルに、
膝が折れるようにコンプレッションがかかることをハードニー(H)、
レベルが高くなるにつれコンプレッションが強くなることをソフトニー(S)と呼びます。
・SCFスイッチ:サイドチェインフィルターの設定です。
N(Normal)、L(Low)、D(Deep)から設定できます。
Nポジションではサイドチェインフィルターは広いレンジのオーディオシグナルに影響し、
1kHz以下の周波数帯を抑えます。
音は低域ほどパワーがあるため、コンプレッサーは低域の動きに反応して動作してしまいます。
それを抑え、音色全体のバランスに合わせてコンプレッサーを動作させるためのフィルターで、
実際の音色には影響しません。
Lポジションに設定すると、よりローエンドの周波数にフィルターがかかり(-12dB@90Hz)、
DポジションではLポジションよりも少し上の周波数にフィルターがかかります(-12dB@200Hz)。
・MIX:このコントロールはオーディオミキサーのように動作します。
コンプレッサーに入力されたシグナルと、コンプレッサーを通したシグナルをミックスしてバランスを調整できます。
中央で1:1となります。100%Dryに設定するとバッファとして動作します。
・SAT:両方のエンジンで使用できる独立したSATとCUTフィルター、
LEVELコントロールは、ドライシグナルにかかるテープサチュレーションの調整です。
ドライシグナルをコンプレッションシグナルにミックスする際に
バランスをとるためのコントロールで、SATを高く設定すると、
ミックスした際にコーラスライクなきらびやかさを加えることもできます。
さらにドライシグナルにローカット、ハイカットフィルターと個々のレベル(最大+9dBのブースト)を調整することもできます。
ドライ/ウェットミックスの際、ローまたはハイをカットすることで、
ローエンドが強くなりすぎたり、きらびやかになりすぎたりしないよう調整することができます。
Lo CutフィルターはX-OVERが3時以上に設定されているとより効果的です。
性質上、クロスオーバーの交差するポイントでフィルタリングされます。
音の鮮やかさにも影響します。
・ディスプレイ:5つのLEDで個別にRMSレベルを表示します。
インプットレベルが高いとイエローやレッドLEDがピークを表示します。
レッドLEDが表示されても設定が間違っているわけではありません。
ディスプレイは指標としながら、実際の設定、音は耳で聞いて調整します。
・フットスイッチ:エフェクトON(グリーンLED)とOFFを切り替えます。
OFF時はトゥルーバイパスとなります
・INPUT:楽器やアンプのSENDからのケーブルを接続します。
・OUTPUT:アンプのインプットやアンプのRETURNへのケーブルを接続します。
・DC POWER:スタンダードなセンターマイナスDC9~12Vアダプターを接続します。
●スペック
Input impedance: > 1MΩ
Output Impedance: ~100Ω
0dB input reference level: ‐20dBu (0.0775Vrms)
Output noise: ‐95dBV @0dBV gain
THD: 0.05% for ‐5dBV input signal level @ 1kHz
Output frequency response: ‐1dB @ 20Hz; 0dB @ 65Hz ‐ 25KHz
Power Voltage: 9VDC‐18VDC(max), Center Negative Barrel
DC Power Plug Barrel: Ø 5.1/2.1mm, minimum 12mm long
Power Consumption: < 69mAh
Product Size: Length: 105mm, Depth: 120mm, Height: 54mm
Product Weight: 387 g
Packed Weight: 455 g
種類:コンプレッサー
アダプター:9-12Vセンターマイナス
電池駆動:-
コントロール:RATIO、THRESHOLD、GAIN、MIX、KNEE、TIMING、
RATIO、THRESHOLD、GAIN、XーOVER、KNEE、TIMING、
HI SAT、LO SAT、HI CUT、LO CUT、LEVEL、LEVEL、DB/STK、SCF、TRIM
お問い合わせフリーダイヤル:0120-37-9630