
Aqueduct
あの有名なアンプ“Deluxe”のフェイスプレートに書かれている事に反して、
ビブラートとは聞き取れる音程の変化を周波数や音の波長にモジュレーション(揺れ)を掛ける事によって行なうものです。
トレモロと混同される事が多々有りますが、トレモロは信号の増減を利用したボリュームの変化が耳に聞こえる物になります。
Aqueductはショートディレイラインに8つの種類のモジュレーションを利用して、緩いピッチのよろめき、
クラウトロックで聞ける様な鼓動の様なパルス、超高速な振動、グチャグチャでヨロヨロなベンド、
ワーミーバーの様なアップ&ダウン等、貴方が想像できるかぎりのピッチベンドを再現可能です。
【Modes】
Sine: 他の物と比べて一番滑らかで落ち着いた波形です。
Sine、正弦波は通常のアンプに付いている定番のビブラートで、
ギターを抱えてプラグイン、アンプのスイッチオン、そしてロックオン!するだけです。
Triangle: 三角波は正弦波に比べてシャープで、ピッチの上下の変化がはっきりと出る物です。
Ramp: Triangleに似た様な物ですが、少しヒネリが加えてあります。
シャープなパルス波で急上昇と急降下を繰り返し、シンセの様なサステインが残ります。
ここのモードから少しずつ“へんてこりん”になっていきます...。
Square: 矩形波は波形の種類の中で一番ゴツゴツした波形になり、
ピッチ間の揺れが滑らかに動くのとは逆に、緩急の付いた“on-off”を行き来する様なピッチ間の動きが出ます。
ハンマリングのオン・オフに疲れたらこれを試してください。
Random: この波形は全く波形になっていません。
このモジュレーションの酔拳師匠はあなたのギターサウンドをエグいピッチベンドでベロベロにし、
オーダーラストコールの前に勘定だけ残していなくなってしまいます。
Depthの低い設定では歪んだレコードの様な“ゆがみ”を再現できます。
そこからDepthを上げて行くと、ゆがみ具合の変化が雑でランダムに掛かる様になります。
Env D: こちらはエンベロープでDepthがコントロールされるモードです。
波形はSineで設定されており、早さの設定はRateで行ないます。
Depthがエンベロープの入力感度の設定になり、(ギター、ベース等の弦楽器の場合)どれ位のピッキングのアタックでエフェクトが掛かるかを決定します。
強くピッキングすればするほど、はっきりと強調された効果が出ます。Motorikビーツと合わせてみてください。
Env R: こちらはエンベロープでRateがコントロールされるモードです。
波形はSineで設定されており、入力信号(例:ピックアタック)がLFOのRateをコントロールします。
早い音程の揺れが欲しい場合は強めのピッキングで、ゆっくりした音程の揺れが欲しい場合は軽くピッキングしてください。
Rateがエンベロープの入力感度の設定で、DepthがLFOの深さの設定です。
Env P: こちらはエンベロープで音程がコントロールされるモードです。 波形はSineで設定されております。
我々はこのモードを “The My Bloody Valentineセッティング”と呼んでいます。
あなたの楽器にはトレモロバーがついていないって? もう心配ありません。
このモードではピッチ揺れの大きさはピックアタックでコントロールします。
このモードは是非Flexi-Switching®で試してください。
Depthはエフェクト音/原音のmixになります。エフェクト音/原音のmixをコントロールできるのはこのモードのみで、
タッチセンシティブなビブラート、コーラス、フランジャーさらには急激なピッチドロップも作り出します。
逆時計回りいっぱいの設定で原音のみ、時計回りいっぱいでエフェクト音のみとなります。
Depthを12時に設定時はエフェクト音/原音は50/50, 若干の位相のズレが有ります。
Rateは音程の変化の幅とピッキングの感度を調整します。
お問い合わせフリーダイヤル:0120-37-9630