【Martin Style-1C 仕様】

サイズ：コンサート
トップ：マホガニー単板（1P）
サイド＆バック：マホガニー単板（バック1P）
ネック：マホガニー
指板：ローズウッド
ブリッジ：マホガニー
ナット＆サドル：エボニー
ペグ：GROVER（フリクションタイプ）※オリジナルから交換
フレット数：12
ポジションマーク/インレイ：アイボロイド/ドット（5,7,10）
トップ・バインディング/パーフリング：樹脂素材（トーティス/ホワイト/ブラック）
バック・バインディング：樹脂素材（トーティス）
サウンドホール・ロゼッタ：樹脂素材（ブラック/ホワイト）
フィニッシュ（塗装）：サテン仕上（艶無し）※経年変化により全体的に艶が出ています。
弦：ブラック/ナイロン
ナット幅：35.5㎜
スケール（弦長）：378㎜
全長：593㎜
胴長：280㎜
胴幅（B）：196㎜
胴幅（T）：147㎜
胴厚：72㎜
重量：0.42㎏

※セミハードケース付

※こちらの商品は個人のご委託出品となります。
コンディション、詳細スペック等お気軽にお問い合わせくださいませ。

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ウクレレ製作においても100年以上の歴史を誇り、長きに渡ってアメリカの音楽文化の発展に影響を与えてきたマーティン。
創業1833年のマーティンは、ギター製作で培った技術と経験をウクレレにも反映させています。
1910年代後半頃からウクレレを世に送り出し、高いクオリティーが評価されて瞬く間に世界中に広まっていきます。ハワイのウクレレ文化とは異なった歴史を歩んでおり、マーティンウクレレを愛する世界中のプレイヤー達によって独自の音楽を確立しています。


本器は1960～65年に製作されたStyle-1Cコンサートモデルです。
1966年には生産完了となり、ラインナップからは姿を消すこととなります。
マーティンウクレレの一般流通が開始されたのは1910年代後半からとなりますが、それ以前からウクレレ製作の研究を重ねており、いくつかのプロトタイプが存在しています。
特にStyle-1は多くのモデルの基準となった、最初に誕生したマーティンウクレレとして知られてます。
音楽的に見ても、アメリカ本土独自の音楽文化に触れており、ジャズ系のウクレレミュージックにマーティンは多く使用されています。
40年代から50年代にかけてはマーティン社もウクレレ製作に力を注いでおり、生産数も多く安定した高品質の楽器を世に提供していました。その後60年代初期頃にはブームの翳りが訪れて、徐々に生産数を減らすこととなります。
ソプラノモデルと比べてバリエーションも少ないコンサートモデルは、総生産本数も少ないので現代ではなかなか出回りません。

60年代に入るとわずかに生産方針の変更があったと見られ、ネックやブリッジの形状、塗装の雰囲気などが50年代以前の個体と比較して違いを感じます。また、サウンドホール内部の刻印にも「MADE IN U.S.A.」が加わります。
しかしながら品質は確かなもので、エイジング効果も相まって素晴らしい鳴りに仕上がっています！

現状コンディションは、演奏性の面では問題なくご使用いただけます。
裏板中央付近にクラック（割れ）修理が見られますが、軽微な割れの為接着剤の充てんのみの処置となっています。
ウェザーチェックは所々見られますが、比較的少なめです。また、ペグは近年交換されたようです。
ネックの反りはほぼ無く、表板の歪み（トップ落ち）も、年代から見ればかなり軽微な状態だと思います。
弦高は12フレット上で1～4弦ともに約2.8㎜です。ナット、サドルは特に加工された形跡もなくオリジナルの状態です。

レスポンス良く、広がりのある音抜け、コンサートならではの深みを持った鳴りで、エイジングされ馴染んだ音色はビンテージならではの魅力です。
唯一無二、極上のビンテージサウンドをお楽しみください！！


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